怒涛のWTT4大会連続優勝で、混合ダブルスの世界ランキング2位に躍り出た張本智和/早田ひな。発表された混合ダブルス16ペアのシードでも、第2シードの座を確保した。2021・2023年と世界卓球の混合ダブルス決勝で対戦し、悔しい敗戦を喫した王楚欽/孫穎莎とは決勝まで当たらない。

世界卓球2連覇ペアの王楚欽(左)/孫穎莎
〈混合ダブルス・第1〜16シード〉
1 王楚欽/孫穎莎(中国)
2 張本智和/早田ひな(日本)
3 林鐘勲/申裕斌(韓国)
4 黃鎮廷/杜凱琹(香港)
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5 ロブレス/シャオ・マリア(スペイン)
6 林昀儒/陳思羽(チャイニーズタイペイ)
7 イオネスク/スッチ(ルーマニア)
8 K.カールソン/C.シェルベリ(スウェーデン)
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9 A.ルブラン/ユエン・ジアナン(フランス)
10 チウ・ダン/ミッテルハム(ドイツ)
11 エチェキ/マダラシュ(ハンガリー)
12 イシイ/B.タカハシ(ブラジル)
13 O.アサール/メシュレフ(エジプト)
14 カンポス/フォンセカ・カラザナ(キューバ)
15 ニコラス・ラム/チ・ミンヒョン(オーストラリア)
16 イ・ジョンシク/キム・クンヨン(北朝鮮)
※北朝鮮=朝鮮民主主義人民共和国
張本/早田は7月24日のドロー(組み合わせ抽選)により、初戦で第9〜16シードのいずれかのペアと対戦することになる。この8ペアの中で最も怖いのは、地元フランスのA.ルブラン/ユエン・ジアナン。A.ルブランの強打は一撃必殺のパワーがあり、ユエン・ジアナンは前回大会でもルベッソンと組んでベスト4に入った実績がある。チウ・ダン/ミッテルハムは経験と実力を兼ね備え、近年は国際大会にほとんど出場していない北朝鮮のイ・ジョンシク/キム・クンヨンも侮れない。
逆に第5〜8シードにはそれほど怖いペアはおらず、手の内をよく知っている第3シードの林鐘勲/申裕斌、第4シードの黃鎮廷/杜凱琹も実力は確かだがやりやすい部分もある。
前回の東京五輪で水谷隼/伊藤美誠に許昕/劉詩雯が敗れ、初開催の混合ダブルスで日本に名を成さしめた中国。今回のパリ五輪では全力で混合ダブルスの金メダルを取りに来るはずだ。世界ランキング1位同士でペアを組む王楚欽/孫穎莎に対し、張本/早田は国際大会での連戦で十分に対策練習を積む時間はなかった。一方で、金メダルを絶対に逃せない中国ペアのプレッシャーは、張本/早田を上回る。前回大会で水谷/伊藤が強打の許昕にあえて打たせ、ラリー戦に持ち込んでペースをつかんだように、攻略の糸口は必ずやあるはずだ。

第2シードを獲得したはりひなペア。早田は7月12日の公開練習の囲みで「張本選手との2対2なら中国選手もそれほど怖くはない。そういう種目からオリンピックに入れることで勢いがつけられると思う」とコメントしている
写真提供:WTT
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