男子シングルス決勝から一夜明けて、8月5日(月)からスタートした男女団体。日本は一足先に女子がポーランドを下して準々決勝に進むと、男子もオーストラリアに4‐0で快勝し、準々決勝に駒を進めた。
●男子団体1回戦
〈日本 3‐0 オーストラリア〉
◯戸上隼輔/篠塚大登 8、6、6 ニコラス・ラム/ルー・フィン
◯張本智和 4、4、12 ベ・ファン
◯篠塚大登 9、7、2 ルー・フィン
平均年齢が21歳と若い日本に対して、オーストラリアは3選手全員が19歳とさらに若手のチーム。エースのルー・フィンとニコラス・ラムは今大会のシングルスにも出場し、ともに初戦敗退となったが伸び盛りの選手。ベ・ファンも巻き込みサービスからフォアドライブでぐいぐい攻めるスタイル。地力、経験ともに日本が上回っているが、メダル獲得のためには初戦の入り方は重要になる。
順調なスタートを切った戸上(右)/篠塚のダブルス(Photo:ITTF/ONDA)
1番のダブルス、日本は戸上隼輔と篠塚大登。オーストラリアはエースのルー・フィンをシングルス2点使いではなくダブルスに起用し、先取点を奪いにきた。五輪初出場でパリ入りしてから初めての試合になる篠塚は、レシーブでのチキータ、ラリーでのドライブともしっかりと回転をかけてミスのないプレーから入った。緊張を感じさせない落ち着いたプレーで戸上の強打を引き出しながら、自らも攻撃で得点を奪っていった。日本ペアが余裕を感じさせるプレーでオーストラリアペアを3‐0で下し、先取点をあげた。
疲れを見せずにプレーした張本(Photo:ITTF/ONDA)
2番に登場した張本智和は、1ゲームのスタートからベ・ファンを圧倒。バックドライブで攻め立てながら、相手に打たれてもフォアカウンターで逆襲するなど力の差を見せるプレーで2ゲームを連取。3ゲーム目は中盤から張本にミスが出てジュースになり、11‐12とゲームポイントを取られる場面もあったが、12‐12でベ・ファンのサービスミスもあり、14‐12で勝ちきった。
篠塚は五輪初出場とは思えない落ち着いたプレー(Photo:ITTF/ONDA)
ボールタッチの良さを見せたルー・フィン(Photo:ITTF/ONDA)
2‐0と勝利に王手をかけた日本。3番に起用された篠塚は、1ゲーム目こそルー・フィンのチキータ封じのロングサービスに手こずったが、試合を通じてラリー戦で優勢に立ち、ルー・フィンを寄せつけなかった。篠塚は2ゲーム目以降は安定感のあるプレーからドライブのスピードを上げるなど、次戦に向けてギアを上げているように見えた。
次戦の準々決勝の相手はチャイニーズタイペイ。2月の世界卓球釜山大会(団体戦)の予選グループで対戦し、3‐1で日本が勝っているが侮ることができない強敵。1番のダブルスを取ったほうが勢いに乗れるので、まずはダブルスの入り方が重要になってくる。
リオ五輪、東京五輪と2大会続けて団体でメダルを獲得している日本。チャイニーズタイペイ戦はメダル獲得のための第一関門になる。
(Photo:ITTF/ONDA)
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