第1シードの王楚欽(中国)が2回戦で姿を消したことにより、2008年北京五輪から前回の東京五輪まで、中国勢による4大会続けての男子シングルス決勝の顔合わせが消滅。第1シード側の勝ち上がり選手が注目される中、決勝に進んだのは王楚欽を下したモーレゴード(スウェーデン)。先ほど終わった準決勝でカルデラノ(ブラジル)を4‐2で破り、2021年世界卓球の決勝進出に続いて、五輪でも決勝進出を果たした。
●男子シングルス準決勝
モーレゴード(スウェーデン) 10、14、‐7、7、‐10、8 カルデラノ(ブラジル)
ツッツキからのバックミートで得点を奪ったモーレゴード(Photo:ITTF/ONDA)
カルデラノは決勝進出ならず(Photo:ITTF/ONDA)
近年の対決では分の悪いカルデラノに対して、モーレゴードは精度の高い台上のツッツキとストップでカルデラノの両ハンドドライブをシャットアウト。持ち上げてきたドライブにはバックハンドではミートで弾き返し、フォアハンドは一撃のカウンタードライブで得点を重ねた。
モーレゴードは1ゲーム目の4‐10から驚異の8連続得点で12‐10でゲームを先行すると、2ゲーム目も16‐14のジュースで奪う。カルデラノも勝機を見つけるためにできることを探りながら我慢強くプレーして2ゲームを返したが、試合を支配していたのはモーレゴードだった。
五輪初出場のモーレゴード。スウェーデン勢が五輪の決勝に進んだのは2000年シドニー五輪のワルドナー以来、24年ぶり。モーレゴードは2021年世界卓球の決勝で負けている樊振東(中国)と明後日8月4日(日)に決勝で対戦。実績、実力とも樊振東のほうが上回っているが、それを凌駕するポテンシャルを秘めているモーレゴード。どちらが勝っても五輪シングルスの金メダルは初だ。
ツイート
【隠れた逸品7】STIGA 名は体を表す。バランスを極めた日本製テンション表ソフト
ドイツ王者[オクセンハウゼン]のクリスチャン・ペジノビッチCEOに聞く「戸上隼輔の働きぶりは?」
[アーカイブ]松島輝空、16歳の決意。WTTリオの躍進を語る【前編】
モーレゴード「パリは超クールで、卓球をすることがとても楽しいと思えた大会だった」
【PickUpプレーヤー】星和志:意識変化でグングン成長。高校最後の夏に飛躍誓う
【技術+】“世界のユザワ”に学ぶ THEオモテの技 第1回 〜基礎打ちとブロック&アタック(対上回転)〜
いざ、パリへ 戸上隼輔「自分が迷った時に自分自身に伝えたい言葉があります。『迷わず行けよ、行けばわかるさ』」後編
[こだわりすぎた男たち 岡田広寿]特注36本は愛情の証。厚ラケが生んだ小さな巨人