7月24日の現地時間17時(日本時間25日0時)から、パリ五輪・卓球競技のドロー(組み合わせ抽選)が行われた。日本チームの各種目のドローはどのような結果になったのか? まずは男子団体からチェックしていこう。
男子団体を第4シードで迎えた日本にとって、最大の関心事は「第1シードの中国と同じブロックになるか、反対側のブロックになるか」ということだった。結果は上記のとおり、第3シードの地元・フランスが中国側のブロックに入り、日本は第2シードのドイツ側のブロックに入った。
今年2月の世界卓球団体戦・釜山大会では、決勝トーナメントの準々決勝で中国と当たる不運のドローになった日本男子。昨年9月のアジア選手権でも準々決勝で中国と当たるなど、やや「くじ運」に恵まれない感があった。釜山大会でカードを引いた田㔟邦史監督には、「運はオリンピックまで取っておきましょうよ」と伝えたのだが、まさに五輪本番で強運ぶりを発揮した形だ。

五輪のドローでは「引きの強さ」を見せた田㔟邦史監督。「国際大会での連戦でコンディションが心配でしたが、選手たちは逆に強くなった」と語る
強豪ひしめく男子団体。戸上と篠塚が五輪デビュー戦となる日本男子にとって、初戦が実力差のあるオーストラリアとの対戦になったのも大きい。カルデラノのいるブラジルやヨルジッチを擁するスロベニアなど、スーパーエースのいる国が下に入らず、余裕を持って戦えるはずだ。
準々決勝で対戦するであろうチャイニーズタイペイは言うまでもなく強敵だが、張本智和と林昀儒のエース対決は、近年は張本のほうが分が良い。ここを勝ち抜けば、準決勝で当たるのはドイツ対スウェーデンの勝者か。ヨーロッパを代表する両チームの戦力はほぼ互角と見る。

今年2月の世界卓球釜山大会、チャイニーズタイペイ戦4番で張本が林昀儒を破った。パリでも団体2番でのエース対決を制したい
前回の東京五輪では男子団体準決勝でドイツに敗れ、3位決定戦で韓国を破って銅メダルを獲得した日本。今大会は一気に決勝に進出し、メダルを確定させたいところだ。

団体戦のみに出場する篠塚大登(愛知工業大)。単複で存分に暴れてほしい
ツイート

[プレイバック2016リオ五輪]DAY8/8月13日・団体戦、日本男子、ポーランドに辛勝。8強へ進む
[ようこそ卓球地獄へ/妄想卓球スパーク!] 卓球用語
真説 卓球おもしろ物語27【生まれ変わる日本の卓球とメジャー化への挑戦】
【アーカイブ/Another Story】小野思保/ピンチをチャンスに変えて海外リーグへ挑戦
近藤欽司[夢に向かいて]第二章 4 ─ 01年大阪大会「 監督にメダルをプレゼントしたい」(高田)
松島輝空「水谷さんの全日本10回優勝もすごい。ただ、何回優勝するというよりも世界選手権やオリンピックでメダルを獲ることのほうが大きな目標です」
董崎岷「ブロックはまず安定が第一。次に連続での強打を防ぎ、攻守の転換を高める」
[アーカイブ徐寅生の独白]私たちは「前進なきは後退」という言葉を失敗から学んだ