前回の東京五輪から実施されている混合ダブルスのドローは上記のとおり。パリ五輪直前のWTTスターコンテンダー バンコクで優勝し、WTT4連勝という快進撃で第2シードの座を獲得した張本智和/早田ひなは、第1シードの王楚欽/孫穎莎とは決勝まで当たらない。
一方、最後の最後で張本/早田に逆転を許した第3シードの林鐘勲/申裕斌は、中国ペアと同じブロックに入った。過酷な連戦だったとはいえ、第2シードを獲得できたことは張本/早田にとって非常に大きかったと言える。

WTTスターコンテンダー バンコクで、パリ五輪の混合ダブルスの第2シードを手にした張本智和/早田ひな。ドローでも、その努力が報われた形だ(写真提供:WTT)
張本/早田は準々決勝でK.カールソン/シェルベリ、準決勝で黃鎮廷/杜凱琹との対戦が予想されるが、何よりもまず注意したいのは初戦のイ・ジョンシク/キム・クンヨン。データが少なく、未知数に近い相手だ。混合ダブルスはすべて7ゲームズマッチで、WTTの5ゲームズマッチに比べれば余裕を持って戦えるが、大会の初戦となるだけにスタートダッシュが肝心。左腕の異質攻守型であるキム・クンヨンの変化球には注意したい。
前回の東京五輪で逃した混合ダブルスの金メダルを、全力で獲りに来るであろう中国。王楚欽/孫穎莎のずば抜けた実力は誰もが認めるところだが、優勝へのプレッシャーが大きいのは中国ペアだ。自らの手で第2シードの座をつかみ取った張本/早田に、勇気ある戦いを期待したい。

世界卓球2連覇中の王楚欽(左)/孫穎莎。混合ダブルスの金メダル奪還を狙う

東京五輪で水谷隼/伊藤美誠ペアのベンチに入り、金メダル獲得を後押しした田㔟邦史・日本男子監督(中央)。混合のスペシャリストがどのような策を授けるか?
ツイート

百年の茅台酒が語る秘話⑥ 〜松﨑キミ代と周恩来の友情〜
こだわりすぎた男たち Vol.5 小田桐憲仁
「紅双喜」総経理・楼世和が語る「紅双喜の心臓は研究開発です」
卓球マニア養成ギブス[ようこそ卓球地獄へ]ある営業マンの告白
[今野の眼]日本代表やメダリストは消耗品ではない。なぜ彼らは協会の要職に就かず、強化のトップに入らないのか
【セカンドキャリア】照井萌美 「いくらでもリスタートを切れる。失敗してもやり直せばいい。今はそう思えます」
【伝説のプレイヤーたち】星野展弥 後編「試合で競った時は、『これがオレの卓球や』というのをみんなに見せろ」
脱力なき卓球人生、その指先で削られた日中号【山本真理】