アグレッシブかつファンタスティックなプレーで番狂わせを見せたモーレゴード(Photo:ITTF/ONDA
パリ五輪卓球の男子シングルス2回戦で波乱が起きた。
●男子シングルス2回戦
モーレゴード(スウェーデン) 10、7、-5、-7、9、6 王楚欽(中国)
前日の混合ダブルスで優勝し、中国に金メダルをもたらせた王楚欽(ペアは孫穎莎)が2021年世界卓球2位の実績を持つモーレゴード(スウェーデン)に2-4で敗れ、早々と姿を消した。
混合ダブルスで優勝後に国旗を持った中国ペアを撮影するために殺到したカメラマンが誤ってラケットを踏んでしまって破損。シングルスの2回戦にはスペアラケットを使用した王楚欽。
スペアラケットの影響があったのかはさだかではないが、序盤から王楚欽のフォアハンドにミスが目立つ。特にモーレゴードのループドライブに対するフォアカウンターはネットミス、オーバーミスの両方が発生。モーレゴードのアグレッシブな攻撃もあり、王楚欽は1、2ゲームを落とす。
王楚欽はフォアカウンターにミスが目立った(Photo:ITTF/ONDA)
3、4ゲーム目は王楚欽が取り返したが、勝負となった5ゲーム目をモーレゴードが競り勝って流れを引き戻すと、6ゲーム目の中盤でモーレゴードが8-6とリードし、そこから5連続得点でゲームセット。優勝候補から金星をあげた。
勝利の瞬間、モーレゴードは信じられないという表情とジェスチャーで優勝したかのように喜びを爆発させた。王楚欽はモーレゴードに歩み寄り、しっかりと握手。
(Photo:ITTF/ONDA)
モーレゴードのプレーが冴え渡っていたため、王楚欽がスペアラケットでなくても勝敗は変わらなかったのかもしれないが、それでも王楚欽のイージーミスを目の当たりにすると、少なからず本人には何かしらの影響があったのではないかと感じてしまう。
(Photo:ITTF/ONDA)
ツイート
[緊急特集]「全中」はなくなるのか!?
【People】柏木眞子「ミセス・裏方」。神奈川県の大会運営を陰で支え続けて50年
巻頭インタビュー 張本美和 頼もしき15歳。「 何か飛び抜けたものを持たなければいけない」[前編]
[卓球本悦楽主義11] 感動覚える格調高い真摯な文章。 国際式推進を唱える貴重な資料
【記者席からの目線】欧州に渡った先駆者たち
The Final 全日本卓球2024 戸上隼輔「勇者への試練」
バタフライvs.ドイツ 日独ラバー物語<後編その1> ベールを脱ぐ世界最大のラバーサプライヤー、ESN
【伝説のプレイヤーたち】渡辺妃生子 後編 「卓球とともに生きてきた。卓球は私の元気の源でもあります」