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全日本卓球2022

混合ダブルスで4強決定。張本/早田、「兄のプライド」で苦戦乗り切る

●混合ダブルス準々決勝
張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命) -9、8、9、9 五十嵐史弥/杉田陽南(早稲田大)
田添健汰/張本美和(木下グループ/木下アカデミー) 6、6、7 前出陸杜/出雲美空(高田高/エクセディ)
吉村真晴/鈴木李茄(愛知ダイハツ/昭和電工マテリアルズ) -6、7、6、7 坂根翔大/塩見真希(関西卓球アカデミー/ミキハウス)
宇田幸矢/木原美悠(明治大/JOCエリートアカデミー/星槎) 9、7、7 硴塚将人/森田彩音(協和キリン/デンソー)

世界選手権銀メダルペアの張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命)が、五十嵐史弥/杉田陽南(早稲田大)に3−1で勝利し、混合ダブルスの準決勝進出を決めた。五十嵐/杉田は長身の五十嵐のチキータとパワードライブが強烈で、中陣に下げられても粘り強くプレーしてミスを誘ったが、2ゲーム目以降は終盤の勝負どころで、サービス・レシーブから張本/早田が先手を取った。4ゲーム目の10ー9のマッチポイントでは、張本のフォアクロスのレシーブドライブが決まり、ゲームセット。

試合後、「2試合目は全日本で(混合の)4試合目でしたけど、一番良い展開だったと思います。1試合目、最終ゲームの9-10で負けていた時は、あと一本取られたら負けという考えではなく、最後勝ち切るためにどう戦術を組むのか、張本選手としっかり話し合ってプレーできた」と今日の2試合を振り返った早田。明日の準決勝は宇田/木原(明治大/JOCエリートアカデミー/星槎)との対戦になるが、「1本ずつしっかり取っていくつもりで頑張りたい。どれだけ競っても自分たちのプレーを忘れないようにしたい」と抱負を語った。

一方、張本は「1試合目はマッチポイントをとられてヤバいなという感じはあったけど、そこからしっかり3ポイントを取れたのは次につながる。明日からはできるだけ5ゲーム目までいかないように戦いたい」と語った。妹・美和も田添健汰とのペアで準決勝に進出し、決勝まで勝ち上がると対戦する可能性がある。

「今大会はジュニアも含めて妹は全勝しているし、ぼくが見てもトップ選手のようなプレーも多くなっている。妹としてというより、ひとりの強い女子選手として見ている」と妹に賛辞を送る一方で、「妹より先に負けられないという兄のプライドもある」とコメントした張本。明日の決勝で、果たして兄妹対決は実現するか?

 

五十嵐/杉田を振り切り表彰台を決めた張本/早田

田添/張本は前出/出雲をストレートで下し4強入り

ここまで1ゲームしか落とさない快勝で勝ち上がった宇田/木原。準決勝は張本/早田との対戦

五十嵐/杉田は張本/早田から1ゲームを奪うに留まりベスト8

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