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全日本卓球2022

百花繚乱の才能が集結、歴代最高レベルのV争い。全日本見どころ・女子シングルス編

 2022全日本卓球、最後に女子シングルスの見どころを紹介。東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ)、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)に、アジア選手権優勝の早田ひな(日本生命)、国際大会での実績も豊富な佐藤瞳(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)ら実力者、パリ五輪を狙う長﨑美柚(日本生命)、木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)、大藤沙月・横井咲桜(ともに四天王寺高)ら若手とタレント多数の日本女子。今大会は史上最高レベルと言っても良い優勝争いが繰り広げられる。

●Aブロック注目は石川vs.加藤

 前回大会決勝では逆転で伊藤を破り、4年ぶり5度目の優勝を飾った石川。東京五輪では3大会連続となるメダル獲得を果たした。五輪の重圧から解放され、メンタル的にもフレッシュな状態で挑む全日本。6度目の優勝を果たすと、女子では単独3位の記録となる。

石川佳純

 

 その石川のAブロック、注目は加藤との対戦か。両者が順当に勝ち上がると、ベスト8決定戦での対戦。加藤はこれまでベスト8が一度と、全日本ではなかなか上位に絡めていないが、ポテンシャルは本物。石川戦を乗り切り、全日本で壁を越えたいところだ。

加藤美優

 

 また、ジュニア2連覇中の大藤も前回のベスト16を越える成績を残したい。木村香純(専修大)も大学生活最後の全日本だけに気合が入るだろう。

大藤沙月

 

●Bブロックは早田&長﨑のサウスポー2人に前々回3位の橋本

 2年ぶりの優勝を目指す早田のBブロックには、高卒1年目で社会人女王に輝いた長﨑が入った。ともに高い攻撃力を持つサウスポー2人の対戦となれば、好ゲームが期待できる。

早田ひな

長﨑美柚

 

 前々回3位の橋本帆乃香(ミキハウス)は前回大会では初戦(4回戦敗退)で涙を飲んだ。上位進出に向けては、カットに絶対的な強さを見せる早田を相手に、どのような打開策を見出すか。Bブロックではパンチ力のある笹尾明日香(早稲田大)、野村萌(デンソー)も注目。宋恵佳(中国電力)、平真由香(昭和電工マテリアルズ)、竹前裕美子(エクセディ)の日本リーグ勢も意地を見せたい。

橋本帆乃香

 

●復調の平野は木原にリベンジなるか?

 Cブロックは前回3位の木原に、5年ぶりの優勝を狙う平野、佐藤の争いか。木原はTリーグでも勝利を重ね、木下アビエル神奈川を牽引。全日本でも準優勝、ベスト8、3位と毎年上位に名を連ねているが、今回は頂点に挑みたい。

木原美悠

 

 平野は東京五輪を経て、一時期の低迷から復調。世界選手権ヒューストン大会では五輪女王の陳夢(中国)と激しいラリー戦を繰り広げ、フルゲームまで食い下がった。木原には全日本で2連敗中だが、久しぶりに全日本でハリケーンを巻き起こせるか。

平野美宇

 

 佐藤は前回大会まで4年連続ベスト8と足踏みが続く。もう一段上のレベルに到達するために、ブレイクスルーを起こしたい。故障により、前回大会はベスト16で棄権となった森さくら(日本生命)も表彰台に立てるだけの実力者。成本綾海(中国電力)も団体戦での抜群の強さをシングルスで見せたい。

佐藤瞳

森さくら

 

●王座奪還を狙う伊藤がリード

 Dブロックは、伊藤が総合的な実力で頭ひとつ抜きん出ている印象。全日本では2017・2018年度大会での2連覇以降は悔しさで終わっているが、さらに進化したプレーで王座奪還に燃える。

伊藤美誠

 

 芝田沙季(ミキハウス)は世界選手権ヒューストン大会で伊藤を相手にフォア勝負に持ち込んで肉薄。安定感に加え、伊藤戦で見せた積極性でリベンジを果たせるか。前回大会でベスト8に入った横井はインターハイで三冠に輝き、Tリーグでも試合を重ねてさらに成長。分厚い先輩たちの壁を破って、さらに存在感を見せたい。

芝田沙季

横井咲桜

 

 安藤みなみ(TOP名古屋)はプロ転向後、初の全日本。伊藤とは過去5年で3度対戦し、1勝2敗だが、初の入賞を目指したい。また、中学1年で全中を制し、Tリーグでもシングルス初勝利をあげた張本美和(木下アカデミー)は伊藤のシード下に入った。高速両ハンドを武器に、どこまで勝ち上がれるか注目だ。

安藤みなみ

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