卓球王国 2024年4月22日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2022

波乱の聖地。だけどちょっと待て。「全日本」の聖地はなぜ千駄ヶ谷なのだろう

 

1月28日は魔の金曜日になったのか。

この日、シングルスでは張本智和、宇田幸矢という過去のチャンピオン。及川瑞基、石川佳純というディフェンディングチャンピオン、平野美宇の五輪代表が次々と敗れていった。

これも「魔物が棲む全日本」ならではの現象だが、これほどの波乱続きはあまり例を見ない。

しかし、1点だけ競技スケジュールを司る日本卓球協会にあえて物申したい。

この日は、10時に男女のダブルス5回戦をスタートしたそして、14時40分(午後2時40分)にスタートした6回戦を含めて5時間以内に選手によっては4試合行っている。

波乱の中で名前のあげた5名の選手のうち、及川を除く4名の選手は6回戦の直前にダブルス準々決勝を行っている。前日までの最終試合のコールは午後6時半であったが、この日の最終試合は2時40分のコールだった。同じ条件でも勝ちきっている選手もいるので、すべてが試合スケジュールが波乱の原因ではない。

過密スケジュールで、ベスト8を決める重要な6回戦を男女同時に始める意図はなんだろう。今回、そして前回も無観客だったが、もし観客がいたとしたら、6回戦の好試合をじっくり見たいはずなのに、16試合を一斉に実施されるタイムテーブルはぜひ再考してほしい。

試合直後に、会場のレイアウトを変え、フロアマットを引くために相当な時間を要するのは理解できるが、来年、観客を入れて同じようなやり方を実施するのはぜひとも遠慮してほしいと願う。選手に対しても観客、メディアに対しても親切心のないタイムテーブルなのだ。

関連する記事