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全日本卓球2022

苦戦乗り切った張本/早田。「唯一取れていない混合を取りたい」(張本)

●混合ダブルス3回戦
張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命) 9、ー5、4、10 堀大志/竹本朋世(岐阜信用金庫/十六銀行)

全日本卓球選手権の混合ダブルス3回戦、張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命)は、堀大志/竹本朋世(岐阜信用金庫/十六銀行)に3-1で勝利。2ゲーム目を落とし、4ゲーム目もジュースまでもつれる接戦だったが、2回戦に続いて苦戦を乗り切った。

世界選手権ヒューストン大会では、試合を重ねるごとに調子の波に乗り、相手ペアを叩き潰すような攻撃力を見せた張本/早田。ふたりのミックスの練習は年明け早々から行う予定だったが、新型コロナの影響により、初めてペアを合わせたのは昨日だったという。「一夜漬け」での大会本番となったが、張本は「世界選手権の感覚はまだしっかり残っているし、練習は昨日だけでもしっかり勝ち進む自信はある」と語った。

試合中もしっかりコミュニケーションを取り、プレーしていた張本/早田

2018年1月に東京体育館で行われた平成29年度全日本選手権で、14歳で男子シングルス初優勝を飾った張本。その後、全日本の会場は大阪に移り、大阪開催の3大会ではシングルスのタイトルに手が届かなかった。

「全日本には良い思い出も悪い思い出もたくさんある中で、大阪開催の大会ではなかなか良い結果が出せなかった。この東京体育館では最後勝って終わっているので、そのジンクスも味方につけてしっかり戦いたい」(張本)

ちなみに張本は混合ダブルスの3回戦で、2回戦とは違うゼッケンで登場。試合後のリモート会見でそれを突っ込まれ、「自分には同じように見えたんですけど……(笑)」ととぼけた後、「1試合目が終わってホテルに戻った時、おそらくホテルに置いてきてしまった。対戦相手や早田選手、石田(大輔)コーチ、審判の皆さんに迷惑をかけてしまって、お詫びを申し上げたいと思います」と照れながら語った。これはむしろ、リラックスして戦えている証拠か?

一方、今大会3種目にエントリーする早田は、3冠をハッキリとその視界にとらえている。女子ダブルスは伊藤美誠、混合ダブルスは張本とペアを組み、ともに世界選手権準優勝。優勝候補の筆頭であることは言うまでもない。

「昨年のWTTやアジア選手権で初めて3種目に出てみて、試合が終わってからもめちゃくちゃ元気だった。それで世界卓球も3種目出て、すごい試合数でしたけど、戦い終えて『全日本でもいけるな』という自信がつきました。今大会も3種目出て、体は結構しんどくなると思いますが、なるべく体に負担がかからないフォームや、試合中もトレーニングを積むことで、毎試合しっかり力が入った状態でプレーできるようになってきました」(早田)

混合ダブルスは一般の5種目の中では、最も早くチャンピオンが決定する。ともに混合ダブルスではまだ優勝経験のない張本/早田。混合でのタイトル獲得を足がかりに、シングルスでもタイトル奪回を狙う。

 

張本は妹・美和も各種目で勝利を重ねた。なんと今大会は4種目にエントリーしている(写真は田添健汰との混合ダブルス)

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