●女子シングルス準々決勝
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) ー13、ー8、ー8、11、9、11、6 佐藤瞳(ミキハウス)
●男子シングルス準々決勝
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) 4、9、6、6 吉田雅己(木下グループ)
戸上隼輔(明治大) 4、17、6、9 上田仁(T.T彩たま)
女子シングルスのベスト4、最後のひとりは木原美悠!
1ゲーム目、10ー6のゲームポイントからイージーな打ちミスがあり、逆転を許したところから3ゲームを先取された木原。しかし、「全日本選手権で前回2位になった時も、準々決勝で佐藤さんに1ー3から逆転勝ちしていた。今回も0-3から、絶対頑張れば逆転できると自分に言い聞かせて試合をしていた」と試合後に語った木原。佐藤の粘りのカットにも集中力を切らさずに打ち切り、驚異の4ゲーム連取。勝利の瞬間、膝に手をついて大きく息を吐いた木原。カットと攻撃の連係に確かな進化を見せた佐藤だが、無念の逆転負けだった。
「試合数も昨日、一昨日はすごく多くて、疲れていた部分もあるんですけど、今日は1試合しかないということで、死んでも絶対負けない、最後まで我慢するという気持ちで臨みました。今一番言いたいのは、『自分頑張った』というのが一番大きい感想かなと思います」(木原)
丹羽は青森山田高の同級生、吉田を完封。回り込んで回転量の多いフォアドライブから展開を作ろうとする吉田に対し、両ハンドのストレートの攻めを多用し、特にフォアストレートのカウンターが鮮やかに決まった。「吉田選手には全日本で過去2回連続で負けているので、今回は向かっていく気持ちでプレーしました。準々決勝は過去3大会連続でベスト8。その壁を越えたいと思っていた。今大会で一番良いプレーができたので良かったと思います」(丹羽)。
そして実力者の上田を破り、2大会ぶりに準決勝は勝ち上がったのは戸上。2ゲーム目、上田に何度もゲームポイントを奪われ、フォアクロスのドライブの引き合いからバッククロスに移行する激しい打ち合いで失点するなど、苦しい場面が何度もあったが、最後は鮮やかにバックストレートへのバックハンドで得点。この2ゲーム目を取って、大きく勝利をたぐり寄せた。豊富なトレーニング量によって豪打はさらに威力を増し、頂点へと力強く歩みを進める。
★戸上隼輔・試合後のコメント
「昨日から上田選手と当たるということで、不安でいっぱいだったし、勝てるという自信は正直なかったんですけど、チャレンジャー精神を持って試合に挑んだ結果が、せった場面でもポイントを勝ち取れたのかなと思います。過去の戦績からいうと、2試合くらいしかしていないですけど、あまり良い印象を持った試合ができていなかった。上田選手は戦術をうまく立てて弱点を突いてくるので、ぼくも沼にはまるかなと思っていた。その心配が大きかった。
2ゲーム目は、ジュースになってから19ー17で取るまで、ゲームの序盤の気持ちを忘れず、あせらずに1球1球粘るだけだと自分に言い聞かせながら試合をしていた。大きいラリーで取られてしまったけど、その後に立て直せたので良かったと思います。波乱が多い中で、こうやって自分が勝ち残れているのは非常に自信になりますし、明日優勝することで、世界で活躍するための第一歩を踏み出せると思っている。その第一歩として、優勝を目指して頑張ります」
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