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全日本卓球2022

松平健太が13年ぶりの決勝へ。技の限りを尽くして吉村真晴を下す

●男子シングルス準決勝
松平健太(ファースト) 9、10、ー6、ー12、8、ー9、3 吉村真晴(愛知ダイハツ)

男子シングルス準決勝、ひとり目のファイナリストは松平健太!
青森山田高2年時の2008年度大会以来、実に13年ぶりの決勝進出!

昨日の吉山(愛工大名電高)戦では、巧みな「ゆるふわストップ」を駆使して相手を崩した松平だが、吉村は台から出るか出ないかのストップや、台上に少しでも浮いたボールは一発で打ち抜く技術とパワーを持っている。松平はレシーブから積極的にチキータで仕掛け、分が悪いバック対バックでは隙あらばフォアで回り込み、バックストレートを突く。2ゲーム目には吉村に先に10ー9でゲームポイントを取られながら、10ー10からバック対バックからの回り込みを2本決め、2ゲーム連取。

レシーブではチキータから積極的に仕掛けた松平健太

球威でまさる吉村が3・4ゲーム目は中盤で突き放し、ゲームカウント2-2。好ラリーの連続に観客が沸く。松平が5ゲーム目を奪って3ー2と勝利に王手をかけたが、吉村は6ゲーム目2ー6のビハインドから気迫のこもった連打を見せ、5ー7から5点連取で10ー7。11ー9で制してゲームカウント3ー3に追いつく。

一撃の威力では松平を上回っていた吉村

最終ゲーム、追いついた吉村が有利かと思われたが、松平4ー3のリードで台上に浮いたボールを吉村が痛恨の打ちミス。ここから松平がフォアのカウンターを連発して10ー3。最後はネットインを吉村が拾えず、11ー3で決着!

敗戦後、その場でひざに手をつき、しばらく動けなかった吉村。ベンチで頭を抱え、長い時間が過ぎていった。張本を6回戦で破り、こちらも10年ぶりの決勝進出は目前だったが、力尽きた。

敗戦後、吉村はしばらくベンチで動けなかった

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