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全日本卓球2022

勝利まであと1点。悪夢の逆転負けで佐藤瞳は5年連続ベスト8で終戦

 女子最後のベスト4は木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)。佐藤瞳(ミキハウス)にマッチポイントを握られながらも逆転勝利を収め、2年連続となる準決勝進出を決めた。

 

●女子シングルス準々決勝

木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) ー13、ー8、ー8119116 佐藤瞳(ミキハウス)

 

 昨日の6回戦で平野美宇(日本生命)を破った佐藤は今日も出足から好調。1ゲーム目は木原が前後左右に揺さぶり、ゲームポイントを握ったが、そこから佐藤が逆転で奪取。2ゲーム目も木原の攻撃にしっかり対処してゲームを連取する。3ゲーム目に入るとカットから前に飛び込んでのバック強打を随所で見せるなど、佐藤が攻撃にも冴えを見せて、一気に勝利へ王手をかけた。

 しかし、ここで崩れないのが、木原の強み。しっかりとボールを見極めながら攻めて4ゲーム目を取り返すと、5ゲーム目も連取し、じわじわと佐藤を追い詰めていく。6ゲーム目はゲーム終盤まで点数が離れず、10-9で木原がゲームポイントを握ったが、佐藤が追いつき、今度は11-10で佐藤がマッチポイント。

 この場面で木原のロングサービスに対し、佐藤は勝負をかけて回り込みフォアドライブを選択もミス。窮地をしのいだ木原が6ゲーム目も奪い、勝負は最終ゲームまでもつれ込んだ。

マッチポイントを握り、大きく声を出した佐藤だが、ここで決めきれず

 

 こうなると有利なのは木原。序盤はミスが目立ったカット打ちも精度を増し、佐藤の攻撃も封じて大逆転勝利。伊藤美誠(スターツ)の待つ準決勝へと駒を進めた。

崩れることなく、中盤からカットに対応した木原。2年連続の表彰台を決めた

 

 勝利まであと1点に迫りながらも敗れた佐藤は、これで5年連続のベスト8。そのうち3度がフルゲームで敗戦と、今年も壁を敗れなかった。試合後はベンチで表情に悔しさをにじませた。

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