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全日本卓球2022

女王の証明。伊藤美誠が早田ひなを4-1で破り、3年ぶり3度目の戴冠!

●女子シングルス決勝
伊藤美誠(スターツ) 5、9、5、−8、6  早田ひな(日本生命)

女子シングルスは伊藤美誠が、3冠を目指したダブルスパートナー・早田ひなを4ー1で破り、3年ぶり3回目の優勝!

 

4年連続で全日本での対戦となった伊藤と早田。昨年は準決勝で対戦し、伊藤がフルゲームの末に勝利を収めた。

試合は伊藤がロングサービスでエースを奪うと、一気に突き放す。1ゲーム目は3-2から7本連取。サービスで主導権を奪った伊藤がゲームを先行する。2ゲーム目も試合は伊藤ペースで進み、次々にフォアで攻め込む展開を作り出し、早田も食らいつくが、11-9で伊藤が逃げ切った。接戦で2ゲーム目を落とした早田はベンチで渋い表情を見せた。

フォア強打をズバズバ叩き込んだ伊藤

 

ここで伊藤の勢いを止めたい早田だが、伊藤の勢いは3ゲーム目に入ってさらに加速。0-0から7本連取で、このゲームも伊藤が奪取。表ソフトの変化、前後の揺さぶりでチャンスを作り、フォア強打につなげる展開に早田は苦しみ、3年ぶりの優勝にあと1ゲームに迫った。

早田はなかなか自分の展開に持ち込めず

 

4ゲーム目こそ早田に奪われた伊藤だが、5ゲーム目は再び自分のペースに持ち込み連続得点で早田を引き離し、チャンピオンシップポイント。10-6で伊藤のサービスを早田がネットにかけ、3年ぶりの全日本制覇。決勝は序盤からサービスと表ソフトの緩急や変化でチャンスを作り出し、次々にフォア強打を叩き込んで早田を圧倒した伊藤。優勝の瞬間、大きなリアクションはなかったが、左拳を握り締め、3年ぶりの頂点を噛み締めた。

表ソフトでのチャンスメイクも有効だった

優勝にも喜びは控えめ。決勝は圧巻の内容で勝利を収めた

 

●伊藤美誠の優勝インタビュー
「準決勝は不戦勝で決勝は1試合目でしたけど、良いスタートが切れました。早田選手はどんなボールに対しても絶対返してくると思っていたし、1ゲーム目から良いプレーができた。誰が勝ってもおかしくないのが全日本。これからも自分らしさを出していきたい。誰にも負けない、誰にでも勝つ卓球を目指したい」

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