卓球王国 2022年11月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2022

3年ぶり全日本シングルス白星から天敵撃破。32歳・松平賢二の意地

 大会4日目の最終試合となった男子シングルス4回戦の松平賢二(協和キリン)vs.藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)。2回戦から勝ち上がった松平がスーパーシードの藤村を破り、明日の5回戦へと駒を進めた。

 

●男子シングルス4回戦

松平賢二(協和キリン) -8、-7、4、6、8、9 藤村友也(日鉄物流ブレイザーズ)

 

 松平にとって、藤村はまさに「天敵」。これまでの対戦ではサービスに手を焼くなど連敗中。ラリーになっても粘り強く、左腕からワイドにコースを使って攻める藤村はフォア主戦の松平にとって相性が良いとは言えない。

 今日の試合も2ゲームを先行される苦しい立ち上がりとなったが、気持ちは折れなかった。3ゲーム目以降はレシーブでペースを渡さず、松平の気迫に押されたか、藤村のプレーがやや淡白になったところを攻め込んで逆転。ゲームカウント3-2で迎えた6ゲーム目終盤は、強気のロングサービスで藤村を突き放して勝負あり。全日本の舞台でリベンジを果たした。

 

 男子シングルスで2度表彰台に上り、ランキング入り(ベスト16位上)も10回を数える松平だが、2020年大会は初戦(4回戦)で曽根翔(当時・愛工大名電高)に敗れ、前回大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で協和キリンがチームとして全日本出場を見送るなど、ここ数年は全日本で苦難が続いた。2008年度大会から12年連続でスーパーシードを獲得していたが、今大会は2回戦からの登場。高校時代から日本のトップで戦い続けてきた男も32歳を迎えていた。

 それでも、2回戦で手塚元彌(法政大)を接戦で退けて3年ぶりに全日本シングルスでの白星をつかむと、4回戦では天敵から会心の勝利。藤村から逆転勝利を収め、高く突き上げた両腕に松平の意地を見た。ベテランの域に入っても、自分を鼓舞しながら懸命に戦う姿はやっぱり「松平賢二」。その戦いぶりは観る者を熱くさせる。

 

通算11回目のランク入りをかけて戦う5回戦の相手は、ともに世界で戦った丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)。クールな天才を相手に、どんな戦いを見せてくれるか。

関連する記事