専修大4年で来春は一般就職、今年が現役として最後の全日本となる吉田海斗。大会前に宇田幸矢(明治大)と話をして、「宇田のところまで勝ち上がって試合をしよう」と話し合っていたというが、会心の試合で宇田を4−1で撃破した。台から下がらずに打球点の早いドライブやカウンターなどで、攻撃的プレーを貫いた吉田。昨年4回戦では大島祐哉に大激戦の末に惜敗したが、最後の全日本で初のランク入りを決めた。吉田の早い攻撃に対して、宇田は攻め手を欠いてしまった。一昨年の全日本チャンピオンは、昨年は4回戦で敗退、今年も5回戦の壁を越えることができなかった。
また張本智和(木下グループ)に対して、ベテラン高木和卓(東京アート)が気迫のプレーで善戦。「張本が小学生時代に1回だけ対戦して勝っていた。今日はその時以来の対戦。そのまま勝ち逃げしたかったです(笑)。でも頑張りますよ」と試合前に語っていた高木和。張本が3ゲーム連取するも、そこから高木和が2ゲームを奪い返して、試合は高木和ペース。中陣からボールをねじ込み、張本を防戦に追い込んだ。第6ゲームも競ったが、ジュースで最後は高木和がサービスミスでゲームセット。張本は押されながらも、ただ守るだけでなくカウンターや攻撃的プレーを貫いて、苦戦を突破した。
●男子シングルス5回戦
吉田海斗(専修大) 8、-3、10、9、16 宇田幸矢(明治大)
張本智和(木下グループ) 3、7、9、-6、-5、13 高木和卓(東京アート)
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