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全日本卓球2022

ジュニアはともに高校2年の吉山僚一と木原美悠が優勝!

●ジュニア男子決勝
吉山僚一(愛工大名電高) 6、8、4 松島輝空(星槎中)

●ジュニア女子決勝
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 5、9、5 張本美和(木下アカデミー)

 

ジュニア男女は、ともに高校2年の吉山僚一と木原美悠が優勝を飾った!

吉山は多彩な攻守を誇る松島のバックサイドではなく、フォアサイドにボールを集めた。しかもバックドライブではなく、積極的に回り込んであえてフォアハンドで松島のフォアサイドを攻めた。身長が伸び、フォアのカウンターも向上した松島だが、吉山のパワードライブをフォアに打たれると受けきれず、オーバーミスが続く。ここまで中学2年とは思えない集中力で、粘り強く戦ってきた松島だが、3ゲーム目の中盤からはやや気持ちが切れてしまった感があった。

回り込んでの強力なフォアドライブで、左腕の松島のフォアを攻略した吉山

松島は得意のバックで先手を取る展開になかなか持ち込めなかった

優勝後のベンチでの吉山。歓喜の表現はちょっぴり控えめ

女子も木原が、中学1年の張本の快進撃を止めた。勝負を分けたのはサービス・レシーブ。木原は張本のフォア前を中心に、得意の変化の激しい巻き込みサービスを集め、レシーブはバック面の表ソフトをうまく生かした。先に威力ある両ハンドドライブで攻めれば、確実に押し切れる力がある張本だが、常に劣勢の展開からラリーが始まり、攻撃力を発揮できなかった。3ゲーム目も10ー5での木原のチャンピオンシップポイントで、フォア前へのサービスに対する張本のレシーブがネットにかかり、ゲームセット!

「スーパー中学生」の活躍が話題の中心となったジュニア種目だが、最後に頂点に立ったのは経験豊富な高校2年のふたり。貫禄の差を見せた形だ。

フォアサービスが非常によく効いた木原

張本は木原とのバック対バックで劣勢に回った

ジュニアで悲願の初優勝。ベンチに入った中澤鋭コーチと歓喜を分かち合った

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