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インターハイ2022

強力Wエースの四天王寺、未踏峰の9連覇に挑む。女子学校対抗展望

 インターハイ卓球競技・女子種目は男子種目が終了する8月3日に開会式が行われ、翌日から競技がスタート。競技初日の4日から始まる学校対抗では、女王・四天王寺が大記録に挑む。

 昨年のインターハイ、四天王寺は学校対抗で8連覇を達成し、男子の青森山田の持つ最長連覇記録に並んだ。今大会で優勝すれば9連覇となり、最長連覇記録を更新することとなる。今年3月の高校選抜では予選リーグで1点を落としたものの、他の試合はすべて3-0で勝利して優勝。大藤沙月、横井咲桜という超高校級の2人に加え、面田采巳ら脇を固める布陣も強力で、今大会も優勝候補の大本命だ。

選抜でも失点わずか1で優勝を果たした四天王寺

 

大藤、横井と超・高校級の2人が並ぶオーダーから3点を奪うのは容易ではない

 

 その四天王寺を追うのが、昨年のインハイ、今春の選抜で準優勝の明徳義塾。青井さくら、白山亜美、上澤依央、上澤茉央と昨年のレギュラー全員が残っており、チーム一丸で四天王寺に挑みかかる。選抜3位の桜丘も小林りんご、野村光の両輪を軸に優勝を狙う。アグレッシブなプレーの1年生・栗山優菜の加入がチームに勢いをもたらすだろう。進徳女子は選抜で3位となり、初の全国入賞。これまではなかなか全国で上位に食い込めずにいたが、選抜でひとつ壁を破った感があり、インハイでも上位争いに絡んでくるはずだ。

明徳義塾は青井、白山ら昨年からの主力がそのまま残っており、四天王寺にリベンジを狙う

 

選抜3位の桜丘も小林、野村の単複を中心に四天王寺に待ったをかけたい

 

選抜に続く表彰台を目指す進徳女子。東川がチームを牽引

 

 選抜ベスト8の遊学館、横浜隼人はルーキーの加入で戦力アップ。遊学館は牧野里菜ら粒揃いのメンバーに、四天王寺中から清水愛未が入学。多彩な戦型が揃い、2大会ぶりの表彰台も狙える。横浜隼人は昨年の全中ベスト8・岩木仁香ら1年生3人を起用して関東大会で優勝。岩木はシングルスでも関東女王に輝いた。同じく選抜ベスト8の正智深谷は初戦となる2回戦で希望が丘と札幌大谷のいずれかと対戦する組み合わせとなったが、ここを乗り切って勢いに乗りたい。

遊学館の牧野は選抜で明徳義塾から2点を奪った

 

横浜隼人は昨年の全中ベスト8・岩木が入学

 

正智深谷は初戦から強豪と激突。写真は矢島

 

 山陽学園は選抜ベスト8の就実を破って岡山代表をつかんだ。1回戦に勝利すると第2シードの明徳義塾と対戦するドローとなったが、番狂わせを起こせるか。昨年のインハイベスト8の明誠も有力な上位候補。選抜では決勝トーナメント1回戦で四天王寺に完敗を喫したが、山﨑唯愛と直江杏、2人のサウスポーを中心に初の表彰台を狙う。他、インハイ常連校となった聖和学園、龍谷大平安、ポテンシャルの高い2年生が揃う富田も有力校だ。

1年時から明誠を引っ張ってきた山﨑

 

聖和学園は7度目のインハイ出場で壁を破りたいところ。写真は主将の佐藤

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