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インターハイ2022

夏のヒロインは赤江夏星! フルゲームジュースの大熱戦制し、インハイ女王に輝く

 フルゲームジュースまでもつれた女子シングルス決勝、最後に笑ったのは赤江夏星(リベルテ)。準決勝の横井咲桜(四天王寺)に続き、決勝では大藤沙月を破って自身初の全国タイトルを手にした。

 

●女子シングルス決勝

赤江夏星(リベルテ) -8、7、-6、9、12 大藤沙月(四天王寺)

 

 決勝はお互いに緩急、コースに変化をつけたバック対バックからストレートを狙っていく展開。打球点の早さでは大藤が優位だが、リーチの長さとパワーで赤江も対抗。しかし、台上でうまく攻めを封じっていった大藤が2-1とゲームをリードし、4ゲーム目も9-6で優勝まであと2点に迫る。しかし、ここから赤江が5本連取でこのゲームを奪取。男子シングルスに続き、女子シングルス決勝も勝負は最終ゲームにもつれ込んだ。

 最終ゲームもなかなか点差が離れず9-9となり、赤江が次の1本を奪ってマッチポイント。大藤がしのいで追いつくと、11-10、12-11とさらに2度のマッチポイントをしのいで食らいつく。しかし、最後に笑ったのは赤江。13-12からバック対バックの打ち合いを制し、この試合4度目のマッチポイントで得点を奪って優勝を決めた。

バック対バックのラリー戦を制した赤江

自身にとって全国初タイトル、リベルテにとっても初のインハイタイトルとなった

 

 ベンチでは、アドバイザーを努めた後輩の上澤杏音と涙の抱擁。高いポテンシャルを持ちながら、なかなかタイトルに手が届かないでいた大器がついに日本一を手にした。

ベンチでも常に笑顔。決勝でも伸び伸びと戦い抜いた

 

 一方、2年連続の準優勝に終わった大藤も試合後に涙。昨年は決勝で6度のマッチポイントを握りながらもあと1点が奪えず準優勝。今年は3度のマッチポイントを追いついたが、最後に力尽きた。試合後は涙する大藤のもとに、準決勝で敗れた横井が駆け寄ってなぐさめる場面もあった。惜しくもインハイ女王の称号を手にすることができなかった大藤だが、その実力は本物。この悔しさを糧に、さらに大きく成長してほしい。

食らいついた大藤だが、悔しい2年連続の準優勝

敗れた大藤に横井が駆け寄り声をかける

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