男子シングルス2回戦で優勝候補の王楚欽(中国)を破ったスウェーデンのトゥルルス・モーレゴードの勢いは止まらず、3回戦ではチャイニーズタイペイの高承睿を4-1で破り、準々決勝に駒を進めた。
思い起こせば、2021年世界選手権ヒューストン大会で、若手のモーレゴードが右手に持っていたのはブレード面が六角形のラケット。契約しているスティガ社が独自に作り上げたラケットでモーレゴードは決勝まで進み、同時にこのラケットは世界的なヒット商品となった。
その後、ヨーロッパ選手権の団体優勝に貢献したもののモーレゴードの大活躍は見られなかったがパリの大舞台でスウェーデンの異能なオールラウンダーは「モーレゴードラケット」とともに再び輝きを放っている。
●男子シングルス3回戦
モーレゴード(スウェーデン) ‐14、11、8、10、6 高承睿(チャイニーズタイペイ)
モーレゴード(高承睿戦の後のコメント)
「疲れました。でも、もちろんすごく幸せです。明日は大事な日なので、ゆっくり寝て回復する必要があります。厳しい一日ですが、挑戦する準備はできています。(高承睿に勝った後)実際、すごく疲れています…… 普段は卓球をたくさんプレーすることに慣れていて、1日に2試合は問題ないはずですが、今日は本当に疲れたましたね。
(王楚欽に勝ったことは?)二度とあんなにいいプレーができるとは思わないけど、明日はすごくいいプレーができるでしょう」
オリンピックでは1日1試合、多くても2試合だが、選手たちはその1試合が非常に消耗すると言う。異常なまでの高揚感と緊張感が選手たちの心身を削っていくのだろう。

大活躍した2021年世界選手権ヒューストン大会から3年経ったパリで、モーレゴードは「六角形ラケット」とともに会場を沸かせている
ツイート

巻頭インタビュー 張本美和 頼もしき15歳。「 何か飛び抜けたものを持たなければいけない」[前編]
【スティガ/サイバーシェイプ カーボン CWT】1つのラケットで4種類の重量に。伝統あるスティガが生み出した常識を覆す1本
新作ラケット・ラバー・シューズ勢揃い! 2024秋冬NEWアイテム
「ぼくが勝っていたら……。2人は責任を感じる必要はない」常に完調なエースなんていないはずだ
【アーカイブ・私のターニングポイント】平野早矢香「全日本ジュニア優勝。それまでは優勝できないことがコンプレックスだった」
【セカンドキャリア】川越真由・前編「プロツアーファイナルの前にアッコちゃんと大喧嘩。世界選手権でのメダルは奇跡だった」
[こだわりすぎた男たち Vol.19]篠平 静 工具の如き独特の風貌「人と違う卓球をやりたい」
【セカンドキャリア】塩野真人「全国を回りながら愛好者とボールを打つのは本当に楽しい。これからも卓球の楽しさを伝えていきたい」