●女子シングルス3回戦(ベスト8決定戦)
申裕斌(韓国) 2、8、4、13 リリー・チャン(アメリカ)
孫穎莎(中国) 10、10、8、3 アクラ(インド)
女子シングルス3回戦、その他の2試合もストレートで決着。申裕斌とリリー・チャンの「両ハンド型ラリー対決」は、大きく両サイドに振られながらも常にリリー・チャンより1本多くボールを返した申裕斌が完勝した。二度の右手首の手術を乗り越え、韓国の天才少女がいよいよ本領を発揮してきた。

ベンチに入った呉光憲・韓国女子監督(元日本女子JNT監督)と笑顔を見せる申裕斌(Photo:ITTF/ONDA)
そして孫穎莎は、インドのバック粒高攻守型・アクラを破った。2月の世界卓球釜山大会(団体戦)でインドに2点を奪われ、苦しめられた中国。その後、中国は大会前の集合訓練でも粒高の選手を全土から招集し、対策を積んできた。92・96年五輪女子2連覇の「レジェンド」、右シェークバック粒高の鄧亜萍も合宿に参加し、粒高攻略法を伝授したと伝えられた。
その成果もあってか、緩急をつけるバックの軽打、フォア前のサービスからフォアサイドへの3球目攻撃など、粒高で変化をつけさせなかった孫穎莎。釜山大会のインド戦ではバックアンチのA.ムケルジのバック面を強引に攻め、より強烈な変化球を引き出してしまったが、同じ過ちはおかさなかった。随所に鋭い強打を交えながら、「北風と太陽」のような巧みな粒高攻略は、さすが「卓球IQ」の高い世界女王だ。

力攻めはせず、巧みな粒高攻略を見せた孫穎莎(Photo:ITTF/ONDA)

アクラはチームメイトのバトラとともにベスト16で敗退。しかし、今後もライバルチームからマークされる存在だ(Photo:ITTF/ONDA)
女子シングルス準々決勝の対戦カードは下記のとおり。今日19時から平野美宇が申裕斌、明日2日の深夜3時から早田ひながピョン・ソンギョンと対戦する。
★女子シングルス準々決勝の対戦カード ※時間は日本時間
●8月1日
17:00〜 陳夢(中国) vs. ポルカノバ(オーストリア)
19:00〜 平野美宇(日本) vs. 申裕斌(韓国)
23:00〜 孫穎莎(中国) vs. 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
●8月2日
3:00〜 早田ひな vs. ピョン・ソンギョン(朝鮮民主主義人民共和国)
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