●男子シングルス4回戦
丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス) -18、-6、-5、6、9、9、8 阿部悠人(専修大)
今大会、男子シングルス1本に絞っての出場となった丹羽にとっての最初の試合、男子シングルス4回戦は、大苦戦の末の薄氷を踏む勝利となった。
ジュースの連続となった1ゲーム目を阿部が制すると、主導権は阿部が握る展開。ブロックでさばきつつカウンターを狙う丹羽に対し、よく動いた阿部はミスが少なく、たびたび好プレーを見せて3ゲームを連取。その後も互角の攻防が続く中、丹羽が各ゲームの終盤に集中力を見せて最終ゲームに。第7ゲームも8‐8までもつれたが、そこから丹羽が3本連取。マッチポイントではチキータレシーブからの目の覚めるような4球目カウンターブロックで、阿部のフォアサイドをノータッチで抜き去った。
大苦戦の中でも、勝負所で踏ん張りを見せた丹羽。傍目には調子が読みづらいこの一戦は丹羽らしいとも言えるが、苦戦を乗り切ったことで明日以降の試合ではエンジンがかかるように思える。国際大会からの引退を表明した丹羽だが、全日本で2度目の頂点を狙うだけの実力は未だ十分だ。
●男子シングルス4回戦
加山裕(日本大) -6、7、6、9、-8、6 鈴木颯(愛工大名電高)
インターハイ三冠王で、昨年度はランク入りを果たした鈴木颯だが、今大会最初の試合となる男子シングルス4回戦で、加山裕に敗退。1試合で全日本の舞台を去ることになった。左腕の加山が前陣を死守し、固いブロックとカウンターで優位に立ち、対する鈴木はパワフルなフォアドライブを見せるも、台から下げられてしまった。
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