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全日本卓球2023

実業団選手からホテルマンへ。下山優樹が旧知の後輩・三部と対戦「卓球人生の中でも良い思い出」

●男子シングルス1回戦
三部航平(シチズン時計) -9、6、6、9 下山優樹(十和田シティホテル)

昨年度まで実業団・原田鋼業(現・瀬戸内スチール)でプレーしていた下山優樹。22年春から、地元・青森に戻り、父が経営するホテルで働きながらも全国大会出場を続けている「ホテルマン・プレーヤー」だ。
その下山が男子シングルス1回戦で対戦したのが、青森山田中・高、そして専修大時代の2学年後輩である三部航平。「山形出身の三部とは小学生時代からよく知っている仲で、互いに手の内を知り尽くしている」という対戦は、白熱の好ゲームとなった。
下山は終始、リスクを負っての果敢な攻撃を見せる。特にバックハンドのアグレッシブな攻撃が光り、1ゲームを先制。その後、三部がミスなくラリーを制して2ゲームを奪うが、4ゲーム目も再びクロスゲームに。しかし下山が9-8でフォールトを取られたことも響いて、わずかに及ばず、床に倒れこんだ。

積極的な攻撃を貫いた下山

下山コメント
「去年青森に戻り、父のホテルで仕事を手伝っています。また父が地元の子どもたちに卓球を教えているので、週2回、その手伝いもしています。練習は中学生などを相手に週2回くらい。たまに大人にも来ていただいて練習してもらっています。練習相手が少なく、実業団時代より練習があまりできない状況ですが、その中でトレーニングはしっかりするなど、可能な範囲で頑張っています。
今大会、初戦で三部と対戦すると決まって、連絡を取りあって、二人とも楽しみにしてきました。彼とはむちゃ仲が良いんですよ。互いにやりづらかったけど、三部は試合後に『めちゃ緊張して、今でも手が震えている』って言ってました(笑)。
大会前の2か月は、三部に勝つことだけを考えて準備してきました。三部が相手でなければここまで頑張れなかったと思う。ダブルスで3回優勝している選手で、彼にはリスペクトがあります。最後、勝てなかったけど、実力は出し切れたし、卓球人生の中でも良い思い出になった試合です。今後もホテルの仕事と、全国大会出場を両立させていきたいですね」

『十和田シティホテル』(ホテルのサイトはこちら)は、前身の『旅館しもやま』時代の和室も一部で残しつつ、若い方向けにリニューアルしたホテル。観光客にもビジネスマンにも好評とのことだ。「十和田にお越しの際は、ぜひお泊りください!」(下山)

下山はホテルマンらしい爽やかな笑顔を残して、会場を後にした。

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