全日本卓球2023、6日目の初戦となった女子準々決勝。黒野（早稲田大）、皆川（大阪成蹊大）らに勝って、6年ぶり2度目のベスト8に勝ち上がってきた鈴木が、左腕をいかした広角でアグレッシブな両ハンドを見せたが、実力で上回る木原が打ち合いを制した。木原は切れたバックへのツッツキにも対応し、ドライブと強打を的確に使い分けた。出足こそ競ったものの、試合が進むほど安定感を増し、危なげなくストレート勝利となった。
木原は中学2年で決勝に進んで以降、ベスト8、ベスト4、ベスト4、そして今大会は3年連続で準決勝に勝ち進み、全日本で非常に安定した成績を残している。昨年は準決勝で棄権となり悔しい思いをしたが、世界ユースチャンピオンとして臨む今年は、悲願の初優勝に向けて盤石の戦いぶりを続けている。準決勝では、波に乗る横井咲桜と対戦することになる。
●女子シングルス準々決勝
木原美悠（JOCエリートアカデミー/星槎） 6、7、8、7 鈴木李茄（トップおとめピンポンズ名古屋）
木原の記者会見コメント
「今日は1試合だけということで、大事な大事な表彰台のかかった試合。1本目から自分のプレーを出すことを常に意識して、4−0で勝つことができた。表彰台に立てて本当にうれしいです。
サービスからの展開だったり、ラリー中だったり、あまり自分からのミスはなかったので、良い流れになったと思う。1ゲーム目は少し緊張もあったり、弱気になった部分もあるけど、ゲームを重ねるごとに自分のプレーが出てきた。
あと勝ったら2試合。全日本も後半になってきて、パリ五輪に向けて優勝を狙っているので、緊張もあると思うけどその上で自分のプレーが出せたらいい」
女子シングルスで3大会連続ベスト４入りの木原。異質型ながらその安定感は素晴らしい
力みのない前陣でのカウンターを見せる鈴木。その存在感を大いにアピールした大会だった
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