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全日本卓球2023

徹底したフォア攻めから広角へ。女子5回戦随一の好カード、張本美和が4ー0で芝田沙季を制す

●女子シングルス5回戦
張本美和(木下アカデミー) 5、9、4、9 芝田沙季(ミキハウス)

女子シングルス5回戦で随一の好カード、張本美和と芝田沙季という本格派の両ハンドドライブ型の対戦は、張本がストレート勝ち!

フットワークが良く、回り込んでから連続で放つフォアドライブに威力がある芝田。その芝田に対し、張本は序盤から徹底してフォアサイドに両ハンドドライブを連打していく。バック対バックのバックハンドの打ち合いからバックストレート。フォアサイドにあえてバックハンドで回り込み、逆モーションになるバッククロス。そしてフォアクロスへの鋭いフォアドライブの連打が、芝田のフォアを襲う。

試合の中盤まで、効果的に芝田のフォアへボールを集めた張本美和

芝田としても、ここまでフォアサイドにボールを集められるとは思っていなかったのではないか。バック対バックでも簡単には回り込めなくなり、得意のフォアのパワードライブが影を潜めた。中盤からは張本が広角にコースを打ち分けられるようになり、張本のコースが読めない芝田は常に後手に回った。

張本の打ってくるコースが読みきれなくなった芝田は、後手に回った

昨夏のノジマカップでは伊藤美誠を破るなど、国内外の大会で活躍を見せ、優勝候補の一角だった芝田だが、予想外のストレートでの敗戦となった。

ベンチに入った父・宇さんが笑顔で張本を迎えた

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