卓球王国 2024年11月21日 発売
バックナンバー 定期購読のお申し込み
全日本卓球2023

篠塚大登と張本智和が4強入り!篠塚は激しいラリー戦を制す

●男子シングルス準々決勝
篠塚大登(愛知工業大) -8、-11、9、10、-10、4、2 及川瑞基(木下グループ)
張本智和(IMG) 6、8、6、-9、6 吉山僚一(愛工大名電高)

男子シングルス準々決勝、5年ぶりの優勝を狙う張本智和と、初優勝を狙う篠塚大登がベスト4進出を決めた。

 

対上回転の強さに定評がある篠塚と及川瑞基の一戦は、両者一歩も譲らぬ激しいラリー戦に。1ゲーム目から互いにミスの少ないプレーで得点を奪い合うが、わずかな決定力の差で及川が2ゲームを先取。

フォアハンドの決定力の高さが光った及川

及川に流れが傾きかけたが、ここで焦らないのが篠塚の強み。台上で先手を取り、威力のあるドライブで及川の堅守を崩すと、2ゲームを奪取してゲームカウントを2-2とする。5ゲーム目からはお互いにギアを上げ、ドライブの球速が上がり試合前半よりもさらに激しいラリー戦へ。互いに1ゲームを取り合い、勝負の行方は最終ゲームに託された。

最終ゲームも最後まで激しい打ち合いが繰り広げられたが、わずかにラリー戦で上回った篠塚が及川を振り切り準決勝進出を決めた。

篠塚は積極的にチキータを使用し、ラリー戦で優位に立った

●篠塚大登・試合後コメント

「正直勝てていない試合で、やることがなくなってしまいましたが、思い切って戦って勝つことができました。(ゲームカウント)2-3になってから、レシーブはチキータでいこうと決めました。競っても気持ちが切れないのが、前よりも成長している点かなと思います。まだ優勝は考えていないので、準決勝に向けて準備したいと思います」

 

男子準々決勝のもうひと試合、王座返り咲きを狙う張本智和は吉山僚一に4−1で勝利。吉山のバックドライブの威力は素晴らしく、バック対バックや対チキータのバックのカウンターで張本の堅陣を打ち抜いた。

しかし、張本はあわてない。1ゲームを先取した2ゲーム目、2−5からブロックやツッツキを駆使して7点連取で9−5と逆転し、11−8で奪取。引き出しの増えた得点術を披露し、吉山に主導権を譲らなかった。

吉山の猛攻をしのぎ、多彩な得点のパターンを見せた張本

バックドライブの威力と安定性は素晴らしかった吉山。張本から1ゲームを奪った

★全日本卓球2023現地リポート特設ページはこちら

関連する記事