昨日全日程が終了した混合ダブルスで3位に入賞した日本大の伊藤礼博/萩井菜津子ペア。伊藤礼博選手は卓球王国2018年6~11月号にかけて連載した初心者向け技術企画『ビギナーズTAC』で技術モデルを務めてもらった王国の元「技モ」。当時中学生だった彼が今や大学生、さらに全日本の表彰台に上るまでになると、感慨深いものがある。
その礼博選手のお兄さん、伊藤大博さんも弊社と関わりがある人物。現在は日本卓球協会に勤務しており、大会取材時をはじめ、様々な場面でお世話になっている。当然、大博さんは今大会もスタッフとして運営に奔走中。連日、遅くまで会場に残って作業する姿を目にする。
大会初日に会場で大博さんと会った際に話していたのが、弟・礼博選手の混合ダブルスのこと。「上位に行くチャンスはあると思います」と、弟の活躍に期待を寄せていたが、礼博選手のペアは1、2回戦の接戦をくぐり抜けると、勢いそのままベスト8に進出。準々決勝は3-0で勝利を収めてメダルが確定。準決勝も勝機はあったが、フルゲームで惜敗と決勝進出はならなかったが、大博さんの期待どおり、見事に全日本で表彰台に上がった。
写真を見ても想像がつくだろうが、大博さんは見た目そのまま、「弟思いの優しいお兄ちゃん」。全中などで会場に訪れて礼博選手の応援をする姿もたびたび目にしてきた。昨日の準決勝でも、業務の合間をぬって弟の試合を見つめる兄の姿がスタンドにあった。
礼博選手が出席した混合ダブルスの表彰式では、進行業務を担当していた大博さん。表彰式後、兄弟でメダルを手にした写真を撮らせてもらったのだが、礼博選手以上に大博さんのほうがうれしそうで「(準決勝は)惜しかったですけど、2人は本当に頑張ったと思うんで」と語っていた。
速報とはちょっと違うかもしれないけど、全日本で見た兄弟の姿がまぶしくて、記事にしたくなりました。なにはともあれ、2人とも、本当におめでとう!(編集部・浅野)
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