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全日本卓球2023

男女ともV争いの本命は中学生か!? ジュニア男女展望

 1月23日からスタートする天皇杯・皇后杯 2023年 全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)。卓球王国WEBでは今年も現地より大ネタ・小ネタを織り交ぜた速報をお届けしていく。大会開幕に先駆け、まずは各種目の見どころを紹介。まずは大会初日から始まるジュニア男女。

 

【ジュニア男子】

 昨年準優勝の松島輝空(木下アカデミー)と、中学・高校卓球界を席巻する愛工大名電勢&野田学園勢でスーパーシード8枠を占めたジュニア男子。優勝争いはこの3勢力を中心に繰り広げられる。松島は小学6年で挑んだ2020年大会、そして中学2年の昨年と過去2度決勝へ進出するも、いずれも吉山僚一(愛工大名電高)に敗れて準優勝。スケールアップしたプレーで初優勝を狙う。

松島輝空

 愛工大名電は昨年まで3年連続でジュニアのタイトルを獲得中。今大会も中・高合わせて14名が出場し、タイトルをつかみにかかる。昨年ベスト8の坂井雄飛、インターハイベスト8の中村煌和と萩原啓至、全中3位の吉山和希といったスーパーシード勢はもちろん、菅沼翔太や面田知己といった面々も上位に食い込むだけの力はある。また、野田学園勢も昨年3位の三木隼を筆頭に7名が出場。打ち合いに強い芝拓人、岩井田雄斗らスーパーシード勢の他にも爆発力のある選手たちが揃っている。

三木隼

坂井雄飛

岩井田雄斗

 

 その他、木塚陽斗(明豊高)、髙橋慶太(育英高)、溜大河(静岡学園高)、藤元駿(明徳義塾中・高)、薜大斗(遊学館高)ら、強豪校のエースたちも上位をうかがう。中学生では渡部民人星槎中)、谷本拓海(兵庫中)、岡本翼(木下アカデミー)、齋藤俊太朗(明徳義塾中・高)などに注目。

 

【ジュニア女子】

 昨年、中学1年にして決勝へ進んだ張本美和が第1シード。同年代の中では世界的に見ても突出した実力を誇っており、今大会は優勝候補の本命として挑む。兄・智和も中学2年でジュニアを制しており、兄妹でのジュニアタイトル獲得がかかる。

張本美和

 日本の女子ジュニア界を席巻する四天王寺勢(四天王寺高・ミキハウスJSC)、ジュニアアシストアカデミー勢(香ヶ丘リベルテ高・貝塚第二中)も強力。四天王寺は原芽衣、ジュニアアシストアカデミーは由本楓羽と、ともにスーパーシードは今大会1名ずつだが、それ以外の選手も十分に上位を狙える。四天王寺勢では変化速攻の伊藤詩菜(四天王寺高)、今月上旬の高体連冬季強化合宿で1位となった藤田知子(四天王寺高)、中学生の青木咲智と髙森愛央(ともにミキハウスJSC)に注目。ジュニアアシストアカデミー勢も篠原夢空(香ヶ丘リベルテ高)、竹谷美涼(貝塚第二中)が組織にとって初となるジュニアタイトルを狙う。

由本楓羽

原芽衣

 昨年の全中女王の面手凛も、この1年で大きく成長。鋭さを増した両ハンドで昨年の3位を越える成績を目指したい。JOCエリートアカデミーで腕を磨く小塩遥菜・悠菜姉妹も前回大会の木原美悠に続くジュニアタイトル獲得に燃える。高校生ではスーパーシードの牧野里菜、首藤成美の他、今枝愛美(愛み大瑞穂高)、東川羽菜(文星女子高)、村松愛菜(富田高)、栗山優菜(桜丘高)、岩木仁香(横浜隼人高)、坂﨑愛華(正智深谷高)らに注目。

面手凛

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