●男子シングルス6回戦
宇田幸矢(明治大) -9、-7、5、11、8、5 上村慶哉(シチズン時計)
20年全日本選手権で優勝したものの、一昨年は4回戦、昨年は5回戦敗退と、ここ2年はランク入りから遠ざかっていた宇田幸矢だが、本日行われた5回戦で有延大夢(琉球アスティーダ)に勝利して3年ぶりのランク入り。準々決勝進出をかけた6回戦は、4回戦でスーパーシードの森薗政崇(BOBSON)、5回戦で吉村和弘(個人)を倒して勝ち上がってきた上村慶哉との対戦となった。
強靭なフットワークとパワーのあるドライブを武器とする宇田に対し、回転量豊富なドライブと相手の裏をかくようなコース取りが特徴の上村。試合の前半は上村のラリー能力の高さの前に宇田がミスをする展開が続き、ゲームカウント0-2とリードを許す。
3ゲーム目を宇田が奪い返し、4ゲーム目は9-10で上村が先にゲームポイント。このゲームを取れば勝利がグッと近づく上村だったが、ゲームを取りたい思いが強すぎたか、思うように得点が奪えず宇田に逆転でこのゲームを取られる。これが勝負の分かれ目だった。このゲームをきっかけに息を吹き返した宇田は、持ち前のパワーとスピードで上村を押さえ込み5ゲーム目を奪う。6ゲーム目も宇田がゲームを支配し、最後は華麗なフォアカウンターで試合終了。準々決勝進出を決めた。
「1ゲーム目の中盤までは自分が狙っているボールが入っていましたが、あと少しというところで点が取れなくて、1、2ゲーム目を簡単に取られてしまったのですが、我慢して戦術を立て直すことができました。最後まで落ち着いて勝てたかなと思います」(宇田)。
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