●男子シングルス4回戦
張本智和(IMG) 10、ー9、7、ー9、7、5 竹﨑千明(岡谷市役所)
5年ぶりのシングルス優勝、そして39年ぶりの男子三冠を狙う世界ランキング4位の張本智和が、シングルス初戦の4回戦でカットマンの竹﨑千明に大苦戦。しかし、苦しい試合を接戦の末にものにして5回戦に進出した。
「カットマンには簡単には勝てない。竹﨑さんも良いパフォーマンスだった。一撃で決めようとせずに粘り強く戦って、5ゲーム目を取れたのが良かったです。3−3にしたくなかった」と試合後に苦戦を振り返った。
試合の出足から竹﨑のカットを打ちあぐむ張本。結果的には1ゲーム目を逆転で取ったのが大きかっただろう。竹﨑はコートの3分の2を粒高のバックカットで処理し、その切れたカットを張本が打ちあぐんだ。2、4ゲームを落とし、5ゲーム目も中盤までは一進一退だったが、粘り切った。
張本は明日カットマンの村松雄斗と対戦する。世界一と言われるバックハンドが最大の武器である張本は、フォアで攻め切るしかないカットマンとの対戦では簡単には勝てない。しかし、昨年の世界選手権成都大会で見せたようにフォアハンドが改良されている。「シングルス優勝を目指しているので一戦一戦頑張ります。ここで(カットマンと)1試合プレーできたのはメリットだと思う。今日の試合を反省して、修正して明日の試合に臨みたい」。
そして、明日は男子ダブルスもあり、大きなヤマ場を迎えることになる。
「ミックスは優勝できたので、あとはシングルスとダブルス、明日は試合数が多くて大変な日になるけど頑張りたい。ミックスでも苦しい試合があったし、今日も苦しかった。苦しくても勝ち切ることが大事。その先に優勝が待っている」(張本)
5年ぶりの優勝への意気込みを聞かれると、「プレーしていると今までの全日本と同じ。この会場、雰囲気は独特のものがあり、飲み込まれないように明日も頑張りたい」と会見を締めた。
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