ついに9日間の全日程を終えたダーバン大会。大会最終日の恒例行事のひとつが、中国選手団による集合写真の撮影。ぼちぼち人数が集まり始めたカオス(混沌)の状態から、扇形に人数が揃っていく様はいつもながら見事。最終的な人数はなんと53人だった。
7年前に南アフリカで行われた世界ジュニアの女子チャンピオン・石洵瑶や、「仮想・伊藤美誠選手」の張瑞、前回のヒューストン大会では代表に名を連ねた周啓豪など、国家チームのメンバーも顔を揃えた。その中心にいるのはもちろん、中国卓球協会の劉国梁会長だ。
今大会では5種目を完全制覇。並べられた5つのトロフィーを前に、カメラマンの中から「トロフィーが多すぎる!」という声があがるほど。大会終盤の週末には、地元在住の中国応援団、中国から現地入りしたファンが観客席を埋め、さながら中国の国内大会のようだった。
女子シングルス準々決勝で、王芸迪(中国)との死闘を制して表彰台に立った早田ひな。混合ダブルスでは張本智和/早田ひなペアが準決勝で林詩棟/蒯曼ペアに貫禄の差を見せ、女子ダブルスでは田志希/申裕斌(韓国)が孫穎莎/王曼昱(中国)をストレートで破るなど、各種目で「中国超え」は達成された。しかし、まだ「本丸」が崩れる気配はない。その強さはまだ盤石だ。
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