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全日本卓球2022

伊藤美誠、堂々の戦いぶりで王座奪還「今の目標はどんな選手にも勝つこと、勝ちまくること」

 東京五輪女子シングルス銅メダリストの実力を発揮し、3年ぶり3度目の優勝を飾った伊藤美誠(スターツ)。シングルス初戦の4回戦で出雲美空(エクセディ)に2ゲームを奪われたが、以降の試合では4-1、もしくは4-0での勝利と圧勝と言っても良い内容で王座奪還を果たした。

全日本決勝では初の対戦となった伊藤と早田。パートナー対決を4-1で伊藤が制した

 同じく東京五輪代表の石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)、アジア選手権優勝の早田ひな(日本生命)、国際実績も豊富な佐藤瞳(ミキハウス)、加藤美優(日本ペイントマレッツ)、伸び盛りの長﨑美柚(日本生命)など、数えきれないほどのタレントが揃う中、改めてのその実力を見せつける優勝となった。以下は、伊藤の優勝会見。

 

 「(木原の棄権で)準決勝がなかったぶん、決勝は出足から自分らしいプレーができたらと思っていて、実際よく走ることができた。早田さんはライバルでもあり、パートナーでもあります。(準決勝は)早田さんが勝つ可能性は高いと思っていましたが、加藤さんも粘り強くて最後までわからなかった。決勝は1ゲーム目は取りたいと入った。どんな時でも何本でも返ってくる相手ですが、落ち着きながらも思い切ってできた。3−0になってから1ゲームを取られたけど、自分の試合はできていた。

 サービス・レシーブは日本選手のほうが厳しい。中国選手はラリーで勝てるという自信を持っている。今回の全日本では、サービスを出しても次は返ってくると思ってやってきた。これからもサービス・レシーブを磨いていきたいです。

 今回も異質の選手とやることが多かったし、いろんな選手とやることが大切だと実感しました。ダブルスでもシングルスでもいろんな選手と対戦できて楽しかった。最後に早田さんに勝つことができて、うれしい。気持ちで勝ちに行く、卓球の試合で勝ちに行くことが大事。勝ちまくりたいのが目標。これから海外でも日本の大会でもたくさんの選手とたくさん試合をして、いろんなプレーをしたいです。

 世界選手権に出てから自分を見直すことができたし、今、やっていて楽しい。いろんなプレーをして、独特な卓球をやっていきたい。今の目標はどんな選手にもしっかり勝つ、勝ちまくること。

 (今回出場エントリーしなかった)混合ダブルスはオリンピックで優勝できる選手と組みたいです。東京五輪も水谷選手とでなかったら組まなかった。優勝できるパートナーは水谷選手だなと『勘』があった。大きな大会で勝てる人と組みたい。今のところはそういう人はいない。自分の勘は大事だと思います」(伊藤美誠)

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