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全日本卓球2023

木原美悠が4年ぶりの決勝へ。今大会のシンデレラガール・横井咲桜を下す

●女子シングルス準決勝
木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎) 4、8、-5、10、5 横井咲桜(四天王寺高)

全日本卓球2023最終日、女子シングルス準決勝で木原が同学年の横井に4-1で快勝し、4年ぶりとなる決勝進出を決めた。

1ゲーム目はバック対バックで、木原がスピードで圧倒。2ゲーム目は横井がバックで緩急をつけつつしっかり繋いで互角のラリーとなったが、木原が7-8から4本練習。9-8から3球目攻撃、レシーブを回り込み強打と一気に決めた。3ゲーム目は横井がバックストレートへのドライブを有効に使って1ゲーム奪取。勝負の4ゲーム目、互いに得意とする巻き込み系のフォアサービスにも丁寧にレシーブし、打ち合いが展開される。木原が10‐8から横井が3球目攻撃で2本連取で追いついたが、木原が横井の攻撃をバックストレートにはじき返すなど2連取で12-10。5ゲーム目は木原ペースで、7-3リードから横井が2本連取したところでタイムアウト、その後一気に4本連取。マッチポイントでは今試合を象徴するような強烈なバックハンド強打で試合を決めた。

決勝進出を決めて笑顔を見せた木原

木原は横井のサービスにも対応しつつ、攻められてもバックで変化をつけつつ守り、打撃戦を制した。表ソフトのバックはブロック、ドライブ、ミート打ちともミスがなく、攻撃的ながらも安定感抜群。絶好調で波に乗る横井も両ハンドドライブのレベルの高さを示したが、それを完全にはねのける理想的な内容で、4年ぶりの決勝進出を決めた。

●横井咲桜・試合後コメント

「1ゲーム目から良い展開ではなく、最後まで戦術で迷ってしまった。もう少しできたのではないかなと思います。自分は決めに行こうとしたら、そのまま行きすぎてしまうことがある。準決勝ではそれを我慢して粘るようにしましたが、木原選手はすごく多彩な技術をできる選手で、すぐに対応されてしまいました。これからは、技術面もそうですが、メンタル面で強い気持ちを持って、日々の生活や練習をしていかないとなと思う。今回の全日本では伊藤選手に勝つこともでき、ベスト4に入れたのは自信になったけど、優勝を目指してやってきたので結果に満足はしていません。来年はみんなに良い報告ができたら良いと思います」

バックハンドで多彩な技術を見せた木原。決勝では早田ひな(日本生命)と対戦

威力のある両ハンドドライブで木原攻略を狙った横井だったが、木原の安定感の前に敗れる

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